わたしは派遣社員として4年間、派遣社員を斡旋(あっせん)する側でも管理者として2年間、合計して6年間派遣業界に携わってきましたが、まぁまぁいろんな人達がいました派遣業界は…。
私がいままで培った人生経験や社会経験、企業経験ではあまり係わる事がなかった人、範疇を超えた人達が沢山いたんです。
誤解が無いように言っときますが、勿論派遣業界で働く全ての人がそういう人達ばかりではありません。
8割は普通の方ですし、中には優秀な方もいらっしゃいます。
但し、全体的に見て残りの2割位の方に「んっ、なんで?」と思う方がいるのは現実です。
派遣先が決まって、実際に働く現場を見てもらい、派遣先の上長にも挨拶して、いざ明日から初出勤というのに初日からぶっちぎって来ない人なんか当たり前にいます。
しかも前日入寮手続きから入社説明で2時間講習し、本人はOKしてるのに初日からぶっちぎるんですよ!
ある意味人間不信に陥ります。
先方にも多大なる迷惑が掛かりるし、他にも係わった人達に迷惑が掛かる事をもっと理解しろと言いたい!
あまりにも自分本位。
今回は、わたしが係わったそんな派遣業界で働く【変わった人】、【飛ぶ人】、【お前クズだろ】と思った人達を紹介してみます。
➡ひょろ男、無銭飲食?してしまう。
秋の味覚であるサンマをどうしても食べたいという欲求と、部屋の中でサンマを焼くと臭くなる、どうしよう? でもサンマは食べたい。そこで「ひょろ男」は閃いた。
「そうだ! 外で焼けばいい! 他の住民の洗濯物に臭い移る? そんなのしらね!」と自己中心的理論を発動し、寮である集合住宅【レオパレス】の廊下でサンマを焼くという所業で自己欲求を満たした「ひょろ男」。
自分がやった事がいろんな人に迷惑をかけたと思ってない「ひょろ男」は、サンマ事件の後に、更に人としてやっては行けない事をしてしまう…。
ある日の早朝「5時半」に携帯が鳴る。
その電話番号は派遣先の工場の班長の電話番号だった。
こんな朝早くから電話なんてどう考えたって良い内容ではないと想像がついた…
【また誰かなんかやったな…】
ワイ
班長
ワイ
班長
今警備室で隔離してるから朝早くて悪いけど来てくれんか?
ワイ
わ、わかりました。 直ぐに向かいます。
あのやろう~、やりやがったな!(怒)と怒りを抑えつつ30分後に警備室へ
ワイ
このたびは申し訳ありません。
それで「ひょろ男」の奴が何をやったんでしょうか?
班長
ワイ
ひょろ男たちが働く派遣先の工場は大きな工場で、勤務体系は3交代制。
工場が大きいと食堂も大きく、夜間勤務の際にもバイキング形式を採用してる食堂が稼働している。
工場で働く正社員たちは、食事の受け渡しのカウンターにあるIDセンサーに自分のIDパスを掲げると自動清算で、食べた食事代を給料から差し引かれるシステムらしいが、派遣社員たちには勿論その特権が無く、自分が食べたい物の食券を買って、その食券を専用の食券入れに投函して食事を受け取る。
しかし今回とっ捕まった「ひょろ男」の場合は、80円のライス単品の食券を一枚買い、その80円の食券を500円のバイキングの食券入れに投函して何食わぬ顔でバイクングを食べていたらしい。
食事時間が終わった後に、食堂のスタッフが食券をカウントしてみたら500円の食券の中に80円のライスの食券が度々入ってる事を不審に思い、めぼしい奴を監視してたらしい。
その警戒していた監視の中で見事にとっ捕まったのが「ひょろ男」だったのだ!
500円の食事代に対し80円しか払っていないので無銭飲食みたいなもんで、れっきとした犯罪です。
ワイ
ひょろ男
ワイ
班長の配慮で今回は警察沙汰にはしないそうだが、お前はうちの信用も落とし、他の人にも多大なる迷惑をかけた。
当たり前だけど辞めてもらうからな。
今から帰って荷物まとめて明日には出ていけ!
ひょろ男
ワイ
私はクズには少々口が悪いです。
ひょろ男
翌日「ひょろ男」はちゃんと寮を去って行きました。しかもそれなりに部屋掃除して出て行ったようで寮は比較的綺麗でした。最後の罪滅ぼしだったのかもしれません。
➡リアルゲイ
ちっさいオッサン リアルゲイ 32歳
彼はぐりぐりの坊主頭で推定身長162cm体重55kgの小柄な体系で、少し垂れた目に少し口ひげを蓄えた風貌で、顔の輪郭は豆電球をひっくり返したような形。見た目はとても頼りなさそうな小さいオッサンでした。
そのちっさいオッサンは身体も小さければ声も小さい。しかもおとなしいので自己主張もなければ、イジられキャラでもありました。
仕事に対してはとてもまじめにやってくれて、職場の評判もそこそこよく、私個人でも目を掛けてた人なので、なるべく頻繁に声をかけていました。
私はある程度親しくなってくると挨拶の時に手のハラでかるくチ○コを叩く挨拶をやったりします。(おぼっちゃまくんの友だち○この軽いバージョン)
ある程度「ちっさいオッサン」と親しくなった私は、いつもの癖でこの友だち○こを「ちっさいオッサン」にやってみました。
ワイ
ちっさいオッサン
ワイ
ちっさいオッサン
ワイ
ちっさいオッサン
ワイ
この時は他の人とのリアクシャンの違いに違和感がありましたが、特に「ちっさいオッサン」がリアルゲイだとは気付きませんでした。
そしてこの「ちっさいオッサン」がリアルゲイだと気づくのは、それから暫くたってからの会社の飲み会の時でした。
職場の忘年会で気を良くしたその日の「ちっさいオッサン」は、自分のキャバを超えた量の酒を飲みヘベレケ状態。
班長
ワイ
班長
ちっさいオッサン
ワイ
そして酔っ払って歩く事もままならない「ちっさいオッサン」をタクシーに乗せて彼の寮へと向かいました。
寮についてみると「ちっさいオッサン」の部屋に灯りがついてる。
「出かける時は電気けせよな」と思いながら、合鍵を持ってる管理者の私は、その合鍵を使って部屋の中に入ったんです。
すると何やら奥に人の気配がするんです…
なんだ?誰か居るんか?と思いながら中に入ろうとすると奥から「お帰り~」と男の野太い声が?
なぜか「おじゃましまーす」と言いながら入る俺。
すると奥のリビングには「ちっさいオッサン」よりはるかに老けたオッサンが座ってくつろいでいました。
ワイ
老けたオッサン
ワイ
ちっさいオッサン
ワイ
ちっさいオッサン
老けたオッサン
ワイ
ちっさいオッサン
そして暫くして「ちっさいオッサン」は、自分達でアパートを借りて寮を出て行きました。
あとで直接聞いた話だと、あの時寮にいた老けたオッサンは、ちっさいオッサンの恋人で、お互い地方出身ですがネットで知り合って、上京をきっかけに一緒に住み始めたそうです。
ちっさいオッサンよりはるかに老けたオッサン(推定50歳代)は現在ニート状態で、ちっさいオッサンのヒモ状態との事で、彼の今の悩みは早く老けたオッサンには働いてほしいとの事。
世の中いろいろな人がいるんだなぁと思った出来事の一つでした。
追伸、「ちっさいオッサン」曰く、ゲイの人は温泉や銭湯で若い男の子の裸は、私等から見る若い女性の裸と同じ価値があるらしく、温泉や銭湯行くとムラムラして仕方ないそうです。
ある意味羨ましい? かな…
➡タバコ3本50円で売って
「ねぇねぇ、タバコ1本ちょうだい。」
これが彼の口癖
タバコちょうだい もじゃ男 32歳
もじゃ男は天然パーマをそのまま伸ばした感じの髪型で、見た目が脳科学者の茂木健一郎に似ている。
もじゃ男は常にお金がない奴で、休憩時間や昼飯後、又は仕事終わった後には必ず廻りでタバコを吸う人達にこの言葉を投げかけていました。
もじゃ男
当たり前だけどこんな乞食行為を繰り返す彼と親しくしようと思う仲間はおらず、常に皆から煙たがられ、避けられ孤独な人でした。
人柄は悪くないのにこの乞食スタンスがよろしくない。
そこでもじゃ男的にも自分が避けられてる理由を自分なりに考えて出した答えがあった。
それが「タバコ1本ちょうだい」から「タバコ3本50円で売って」にバージョンアップした事だ。
無料(タダ)でタバコを他人から貰おうと思ういやらしい根性より、幾分か対価を払う事で煙たがれる事を多少でも回避出来るだろうと思った彼なりの答えだったようだ。
だけど皆が口をそろえて言う「自分で買えよ!」
ごもっとも。
当時のタバコの値段は400円弱と記憶していますが、20本入りなので1本当たりの価格は20円です。 3本だと60円の計算。
それなのにもじゃ男は3本50円で売ってと言っていた。
「10円損しとるやないかい!」と突っ込みたい所。
彼が頑なに自分でタバコを買わないのは理由がある。
もじゃ男はとってもお金に困っていたからだ。
一度彼の車に乗せてもらった事がある(お金持ってないけど車は持っている、古いトヨタのカルディナ)が、本来であれば車のセンターコンソールにはオーディオなりカーナビはり設置してあるんだけど、彼の車のセンターコンソールはがら空きで配線が飛び出していた。
ワイ
もじゃ男
ワイ
彼に常にお金が無い理由は知っている、彼は無類のパチンコ好きだ。
そう通称パチンカスと言われる人種。
そして夜の飲み屋街が大好きな人種でもある、お金もないのに夜な夜なスナックを飲み歩いている。 しかもやっすいスナックをはしごしていた。
そのパチンカスが原因で彼はバツイチだった。
小学4年生の息子さんがいるらしいが、もじゃ男のパチンコ狂いと夜の飲み歩きに愛想を尽かした奥さんは、お子さんを連れて2年ほど前に出て行ったそうだ。
絵に書いたようなクズっぷりのもじゃ男。
親を選べない子供が不憫でならなかった…
それから1カ月後に彼は派遣社員を辞めていった。
理由は知人と車のブローカーをやるとの事だった。
もじゃ男とその知人で車のブローカー… まさに怪しさしかない…
あまり日本で悪い事をしないでほしいと切に願った。
もじゃ男とはそれ以来会っていない。
➡まとめ
如何でしょう。ここで紹介した人達は、私が派遣業界で働いた時期のたった6年間で出合ったに一部の人達です。 まだまだ紹介したい変な人達は沢山いました。
正社員時代に比べて出合った変な人達は比べ物にならないくらい多いです。
では何故派遣社員にそんなに変な人の比率が高いのか?
それは社会で適用出来なかった人達の救済場所でもあるからです。
類は友を呼ぶと言いますが、やはりその業界に要る以上はそれなりの人達が廻りに集まってきてしまいます。
派遣社員に未来は有りません。 これは断言できます。
そして派遣業界には闇が多いです。
ほんと日本の底辺がそこにはありました。
そこから脱却する為には環境を変える方法しかありません。
私の場合は、工場勤務も派遣会社から今は外資系の企業に転職しました。
そこには他の人と少し違った視点で転職活動を行ったからです。
国や自治体や他人はアナタを助けてはくれません。 結局は自分でどうにかするしかないんです。
本当にこのまま派遣社員を続けていると人生摘んでしまいます。
まずは正社員!
とりあえずまずは正社員を目指す行動を起こして下さい。
そこから人生は必ず好転します。