【年収公開】派遣社員から正社員に転職した37歳の平社員(外資系)が年収を公開する!

外資企業勤務歴5年の平社員が外資のメリット、デメリットを書く

正社員さん

日本の企業で12年、外資系企業で5年勤務した万年平社員のわたしが、自分の経験をもとに中立な立場から外資系のメリット、デメリットを書いてみたいと思います。

そもそも外資系の企業イメージって勝手に独り歩きしていて、外資系といえば、ビジネス街にオフィスを構え、オフィス事態もとてもおしゃれで綺麗で、外国人が働いてて、社内の言語は英語で、社員は有能でイケメン&美女ばかりの意識高い系、給料が高くて、アフターファイブや週末はみんなでうぇーい! ぱーてぃーぴーぽー(^O^)  俺らリア充だぜー!

こんな風に思ってません? でもこれほとんど間違いですから。。。

正社員さん

ちなみに田舎から出てきた私は勝手にこんなイメージを外資系に抱いていました。

確かにアップルやマイクロソフトやIT系のベンチャー企業はそうかもしれませんが私の働いてるメーカー系の外資系企業は全然違いました。

外資系といえど結構地味で、日本国内でも地に足がついた営業スタイルでやってきた企業です。

今回紹介する外資系企業のメリット、デメリットは、あくまでも私が働いてる外資系企業(アメリカ系のメーカー)での内容となりますので参考までにご覧ください。

※平社員目線で書いていますのでマネージャークラス、管理職クラスの方には参考になりません。あしからずご了承ください。

➡会社のスペックを紹介

会社のスペック
・日本支社の所在地は東京都
・従業員は全体で100人くらい
・男女比は男8割 女2割
・社員の平均年齢は推定45歳(年齢高っ!)
・年商は40億くらい(2017度)

社員の国籍比率
・日本人8割
・アメリカ人1割
・その他外国人1割
・猫2匹(会社で飼ってる)

➡外資系企業も日本企業とそれほど変わらない

外資系というと一般的に成果主義、実力主義第一と思っている人が大半です。

正社員さん

実際その通りの部分もあるのですが、皆さんが持たれるイメージほど外資系企業と日本企業とのスタンスはさほど変わりありません。

営業職を例に例えると、外資系企業でも日本企業でも関係なくノルマといった目標設定が必ず存在します。

そのノルマに対する成果の報酬が、日本企業より外資系企業のほうが大きな報酬として帰ってくる文化が根付いています。

外資系企業には月単位、3カ月単位の目標、そしてAOP(年間の目標)値なんかも決まっていますので、その目標を未達成のままで長く居座り続けてる営業マンは、将来的に部署移動の対象になったり、場合によっては翌年以降の整理対象要因に入る可能性があります。

しかしこれも外資だからではなく日本の会社でも同様のことです。

外資系だからといって直ぐに処分が実行される訳でも無く、未達成が続く営業マンの場合には上司との面談を行い、会社全体のお客さんの割り振りを調整したり、その営業マンに一定の売り上げを見込める顧客をつけたり、目標値を再度見直したり、営業事務のフォローで営業マンに足りない部分をフォローしたりとそれなりに上手くやっていけてます。

これも日本の企業と同様です。

もちろん全ての外資系企業がそうだとは言いませんが、少なくとも自分が働いている外資の会社は、営業マンが直ぐに辞めて、変わりが直ぐに入ってくるというような入れ替わりが頻繁に起きている会社ではないのでそこまでシビアではありません。

➡営業編【メリット・デメリット】

メリット

成果に対し相応の報酬が支払われる。やる気次第で大きく稼げる

目標に対し相応の成果を出すと外資系特有のインセンティブボーナス(incentive)が多く発生します。

これは自分に与えられた目標設定金額を上回った時に発生するボーナスです。

直訳するとやる気を出させる為のボーナス。

同僚の仲の良い営業マンによると、基本給とは別にインセンティブだけで月に70~80万程度貰っているそうです。

売り上げに対する12~18%のインセンティブボーナスとのことで、基本給が25万円なので、合せると総支給で98~105万円の月収。

その他に、既存の見込み売上(顧客)以外で発生した売り上げに対しては1%のインセンティブがつきます。 1000万円売ったら10万のボーナスです。

そして夏と冬にボーナスもあるので、現場の営業マンだと平社員でも余裕で1000万オーバーの年収を稼ぎだしています。

ちなみに私は国産自動車ディーラーで営業をやってた時があるのですが1台車を売っても報酬は数千円~1、2万円でした。車屋さんは数百万円のクルマを売ってこれだけしかもらえないんです…

外資系とは雲泥の差。。。 当時は手取りで月収25万程度だったと記憶しています。

だから営業が得意な方なら外資系企業で営業をやるのも大いに有りだと思います!

ちなみにわたしは営業職が向いてないので今現在は事務職として働いてます。

その事務職の私の年収はこちら とてもコスパが良い働きだと自負しています。

デメリット

客先(外資系)によって英語力が必要な場合がある為、ビジネス英語が出来ないと扱えない営業先(客先)もある。

正社員さん

BtoB※1(企業対企業)の営業であれば客先によって英語力も必要になります。
ただしBtoC※1(企業対一般消費者)であれば特に英語力の必要はありません。

※1ちなみにBtoBとは、Business to Businessの略です。
企業(法人)を相手にして事業や商取引を行う会社のことを、BtoB企業と呼びます。

取引先による呼び方には、他にも以下のようなものがあります。
BtoC (Business to Consumer) 企業to一般消費者相手
BtoG (Business to Government) 企業to行政相手
この中でも、BtoBとよく比較の対象になるのがBtoCです。

BtoBの場合には顧客が日本企業だけとは限りません。
自社が外資の場合、取引先が外資の場合も良くあることです。

外国人を相手にビジネスをする際は英語を話すことが必須になりますのでビジネス英語が話せないとBtoBの営業は出来ない場合が多いです。

逆にBtoCの一般ユーザー相手の営業であれば特に英語力は必要ありません。

➡事務職編【メリット・デメリット】

メリット

事務職と言っても沢山の業種があります。

・経理
・営業事務
・購買
・専門職の事務など。

私の業種は営業補助的なデスクワークが業務です。

メリットは、日本企業のようにいつまでもだらだら会社に要ることが無くなった事と、気が進まない酒の付き合いが無くなった事。(気の合う同僚とはたまに飲みに行きます。)

それと休日出勤がほとんどなくなった事と、休日に出勤したら翌日には必ず振替休日が取れる事です。

私の部署は、特にノルマもなく普通に通常業務をこなせば一定の収入も頂け、有給も十分に取得出来て、コストパフォーマンスが良くて、特に不満無く日常業務を行えています。

あと外資系に努めているということが、勝手に【すごい】と思われる事もあり、それはメリットでもありデメリットかもしれません。

奥さん的には旦那が外資に勤務していることがママ友の間では鼻が高いそうです。

デメリット

いまのところ日本企業に比べてデメリットは感じていません。

➡女性社員編【メリット・デメリット】

メリット

外資系だからなのか女性の管理職も多いですし、女性の立場が強い風潮があります

正社員さん

しかも何故か男性社員より女性社員の声(言い分)の方が、会社全体に反映される事が多いようにも感じます。(笑)

例えば女性の産休に対しても寛容です。

ある女性社員は、約1年半の産休、育児休暇明けで復帰し、復帰後直ぐに第2子を妊娠し、半年もしない内に再度産休を取得してさらに1年半後に帰ってきた女性社員がいます。

しかも復帰後は元の職場に戻され、その間の人員不足分は派遣社員で補っていました。

今の日本企業がどうかは分かりませんが、このようにとても女性には働きやすい会社であると男性目線からは感じます。

ちなみに男性の産休取得者はまだいません(汗)

その他に女性社員の話を聞いた感じでは、女性特有のギスギスした人間関係や、マウンティング女子のように他の女性を格付けするような女性社員も特にいないように感じられます。

お局さんもいますが、その方はある意味開き直っていて面白い方です。(他の女子社員にも人気)

しかしこれはあくまで男性目線でみた感じですのであしからず。

女性からみるとイロイロ問題はあるかもしれませんが男の自分にはそこまではよく分かりません(笑)あくまでも参考までに。

デメリット

女性社員のデメリットは良くわかりません。 ただし男性目線で見てもとても優遇されているとは感じます。

その証拠に女性社員の離職率は圧倒的に低いです。

そのためフレッシュな女性の新入社員がなかなか入ってこないので、男性社員目線で言うと残念な事ですね。

➡その他【メリット・デメリット】

メリット

外資系は世間体がいい。

外資系勤務のサラリーマンと聞くと、世間一般的に【出来る人】のイメージをもたれますので、私が外資系で働いている事が分かると勝手に【すごい】と思われたりします。

正社員さん

すごくねーし!

しかも私は田舎出身ですから、田舎の親戚は私が【東京でエリートになった】と勝手に思っています。(笑)

正社員さん

俺はただの平社員だよ!

御盆や年末に帰省した際に同窓会を行いますが、東京で外資系の会社で働いていると分かると地元で一番の出世頭として崇められます。(笑)

あとこれ重要なのですが、先にも少し述べたように、旦那が外資系勤務だと、奥さんのママ友の中でのマウンティングで、上位に立てる効果があるそうです。

マウンティング女子とは、ボスママ的な存在の人が、旦那さんの仕事や学歴で奥さんの格付けを行うという男性には理解できない女性特有の習性なのです。

旦那さんが外資系に勤務していると言うことが一種のステータスのようで、マウンティングの格付けでも私の奥さんは勝手に上位をキープしているそうです。

まあ自分の奥さんは、そのグループとは今は付き合っていないのですが、【あなたが外資系勤務で助かったわ】と感謝された事は有ります。

デメリット

上司が変わると 部署の方向性もがらりと変わる

私ら平社員と違って管理職であるマネージャーたちは会社に滞在している期間は短いです。

そもそも外資系のマネージャーの方々は、3年契約や5年契約で入ってくる人が多いです。

彼らはその契約期間の間に実績を積み上げ、その実績を次の職場に自分を売り込む為の糧としています。

私が働いている会社もそうですが、一般的に外資系の管理職とはそういったもので、10年、15年と長く務めている管理職(マネージャー)は少ないです。

外資系の離職率が高いと思われているのはこう言った所に要因があるからです。

正社員さん

そもそも外資系でも私達のような平社員の離職率は特別高くありません。

管理職が定期的に代わる事は平社員にとってはデメリットと言えます。

会社全体の経営方針は基本的に決まっていますが、部署の戦略や方向性は基本的に管理職のマネージャーが担当しています。

例えばマネージャーが会社と3年契約だとしても1年で辞めてしまう人もいます。

すると次の管理職が就任する事になるのですが、そこで以前の管理職の人が推し進めてた事が、次の管理者の方の方向性と違っていたら急に方向転換させられることがあるんです。

要は戦略や方向性が1、2年でころころ変わると言う事と、それに振り回される平社員は後処理がとても大変ということです。

しかも前任の管理者が始めた事を白紙にして、新しい管理者が自分で新しい事を始めたりするけど、その管理者が志(こころざし)半ばで退社したりするので、一つの事が永遠に進まないケースが多々あります。

正社員さん

全ての管理職がそうではありませんが、クセのある方が上司になった場合は大変だったりもします。平社員は上司を選べませんから…

それとマネージャーは在職期間が短く短命ですので、自分の評価に影響しない事にはあまり積極的に取り組んでくれません。

自分の評価に直結する数字のことは積極的ですが、表立って評価されない裏方のことにはあまり積極的ではありません

正社員さん

要は長期的な改善などにはあまり積極的では無い方が多いということです。

既にわたしも他の平社員達も、会社のこの傾向には慣れたので、最近は改善や改革には係わっていません。 これは諦めました。

私の場合は、自分が与えられた仕事をこなし、廻りと協調性を取りながら、淡々と仕事をし、メンドクサイ上司がいてもどうせ直ぐに辞めていきますので、うまいことヨイショしながら、上司より同僚とうまく付き合い、嫌な事も柳のように受け流し、無の心で仕事をすればこんなにストレスのない会社は他にないと思ってます。

この受け流す技を身に着けると、外資系の平社員は他にないコスパをたたき出します。

正社員さん

私らは平社員ですから、淡々と仕事をし、そこそこの給料をもらい、後は少しテキトーなくらいが丁度良いです。

➡まとめ

外資系企業は皆さんが思っているよりは敷居が高くない。

それと日本企業よりも外資系の方が女性も優遇されているとも感じます。

そして仕事に対しギラギラしていて、常に上を目指して成り上がる人よりも、ライフワークバランスを重視した日常を望むのであれば外資系の平社員をお勧めします。

その気になれば、より高みを目指す環境もありますし、社内に英語がネイティブな人もたくさんいて外国人もオフィスにいると英語が勉強したい人にも最適な環境です。

ライフワークバランスが良いと、仕事以外での時間で自己啓発や副業、インターネットを使用した副業なども取り組めるでしょう。

家族がいる方は少しでも家族と一緒に過ごす時間も増やせます。

そして外資系に勤務していると、他の人に仕事を聞かれた時に少し優越感にも浸れます。(^O^)

今の会社でこのまま定年まで過ごすことに疑問を感じているあなた、現在派遣社員で不安定な仕事をしているあなた、ブラック臭が漂う会社で転職を考えているあなた、一度外資系の企業への転職も検討してみてはいかがでしょうか。

正しい会社選びを行えば、外資系企業に入ることは難しくなく、コスパがいい日常を手に入れることが可能です。